皆さん こんにちは!
今回の記事は『LibreOffice Calc CSV形式のテキストファイルのインポート方法』についての内容になります。
LibreOffice CalcではMicroSoft Excelファイルを取り込む事が出来ますが、この場合は特に何の問題もなく読み込む事が出来ます。
でも、カンマ区切りのCSV形式のファイルの場合では、Excelファイルの感覚でインポート出来ないため、ハードルが高そうに感じます。
慣れてしまえば簡単なので、このインポート方法について紹介したいと思います。参考になるか?分かりませんが最後まで読んで頂けると幸いです。
LibreOffice Calc でExcelを読み込む場合
MicroSoft Officeシリーズと互換性のある LibreOffice7.0 以上になっている前提での紹介とさせて頂きます。
Excelファイルは簡単に読み込みできる
MicroSoft Officeシリーズのファイル(Excel)をLibreOffice Calcで開く場合は、「ファイルを開く」でExcelファイルを選択する事で開く事が出来ます。
ダイアログなどが表示される事はないのでExcel感覚で利用できるのが良い部分でもあります。
その代わりに、印刷範囲などの設定は、若干異なっている場合もあるため、LibreOffice Calcで印刷する場合は印刷範囲のチェックは行った方が賢明の選択になります。
何も確認しない状態で印刷すると用紙が勿体ない結果になる場合があります。
カンマ区切りのCSVファイルの場合
MicroSoft Excel ファイルをLibreOffice Calcに読み込む場合では、ダイアログが表示されずに、そのまま読み込む事が出来ますが、CSVファイルの場合はすんなりいきません。
カンマ区切りのCSVファイルはインポートする場合にダイアログが表示されて、どの形式でインポートするのか?を聞いてきます。
さらに、それだけでなく、このダイアログで不要な項目を取り除いて取り込む事が出来るようになっているのも特徴の1つになります。
CSV形式ファイルをLibreOffice Calcにインポート
任意のCSV形式のファイルをLibreOffice Calcに取り込む場合では、Excelのように直ぐに取り込まれません。インポートのダイアログを開いて選択する必要があります。
インポートのダイアログについて
「ファイルを開く」でCSV形式のファイルが格納されているフォルダにアクセスした上で、LibreOffice Calc に取り込みたいCSVファイルを選択して開きます。
そうすると、テキストのインポートダイアログが表示されます。
ここでは、どのように表計算のCalcシートに取り込むのか?を決める必要があります。
インポートのダイアログの説明
① 区切りのオプション
CSV形式のファイルはカンマで区切られているため、ここで選択するのは「コンマ」になります。コンマ以外のチェックは全て外します。
② フィールド
どの項目をCalcに取り込むのか?を決めます。取り込まない項目は非表示にします。
因みに非表示にしなくても問題ありませんが、余計な項目まで取り込まれてしまうため、VLOOKUP関数などを利用する場合にちょっと大変になる場合もあります。
可能ならば、全く関係ない項目は非表示にするのが得策です。カーソルで右端まで確認する事も忘れずに行いましょう!
何故か?というと、末尾にも全く関係ないフィールドが有ったりします。
フィールドの非表示
実際のフィールドを非表示にする場合は、どのように行うのか?も気になるところです。使い方が分からない場合では、非表示と言ってもチンプンカンプンな状態だと思います。
テキストのインポート・ダイアログの下部には読み込みたいCSVファイルの情報が表示されています。
見出し部分には「標準」と表示されていると思います。不要な列をクリックした上で、「列の種類」の選択ボックスで非表示を選択します。
郵便番号データを取り込む場合の下準備
CSV形式のファイルをLibreOffice Calcにインポートする場合では、日本郵便のHPから郵便番号データを取り込む事も出来ます。
日本郵便HPからダウンロード
① 日本郵便のHP
日本郵便トップ ➔ 郵便番号検索 ➔ 郵便番号データダウンロード
② URL入力
https://www.post.japanpost.jp/zipcode/download.html
URLを直接入力する場合では、上記のURLを入力して、郵便番号データダウンロードのページにアクセスします。定期的に取り込むのであれば、ブックマークしておいた方が良いと思います。
住所の郵便番号のページ
郵便番号データダウンロードのページには複数データのダウンロードが出来るようになっているため、どれを選択すれば良いのか?悩みます。
ここでダウンロードするデータは、住所の郵便番号(CSV形式)の中にある「読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの」が最適です。
読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの
実際のどの都道府県データをダウンロードするのか?を選択します。ここは自分が必要に感じている都道府県データで良いと思います。
その都度、ダウンロードするのが面倒であれば、都道府県一覧の最後に表示されている「全国一括」をダウンロードするのが良いです。
全国一括の場合は、丸ごと全部含まれているため、ファイル容量は大きいです。お試しでダウンロードするのであれば、ファイルが軽量で済む都道府県単位で良いのでは?と思います。
実際にLibreOffice Calcにインポート
郵便番号データをダウンロードすると圧縮ファイルになっているため、解凍を行います。ファイルに合わせてマウスで右クリックして「すべて展開」します。
LibreOffice Calcでファイルを開く
LibreOffice Calcを起動し、「ファイルを開く」をマウスでクリックします。
日本郵便からダウンロードして展開済のCSVファイルが格納されているフォルダを開いて、「KEN_ALL.csv」を選択して開きます。
(筆者の場合は、都道府県単位ではなく、全国一括をダウンロード)
「テキストのインポート – KEN_ALL.csv」というダイアログが表示されます。
テキストのインポート – KEN_ALL.csv
① 区切りのオプション
区切りのオプションで、コンマにチェックを入れて、それ以外は全てチェックを外します。
※ CSV形式はカンマ区切り
② 他のオプション
何もチェックを入れません。
インポート後に行う作業
実際にLibreOffice Calcに郵便番号データをインポートすると、シート名がKEN_ALLの名称で読み込まれます。
これでは何のシートなのか?分かりにくいため、分かりやすい名前にシート名を変更するのが最適です。
あと、同時にやっておきたいのは「セルに名前を付ける」作業になります。特にVLOOKUP関数を利用する場合では取り込んだ郵便番号データを丸ごと範囲指定して名前を付けた方が便利に活用できます。
