皆さん こんにちは!
今回の記事は『LibreOffice Calc でセルに入力されている文字列を2項目に分割する方法』についての内容になります。
氏名や住所が入力されているセルを分割して、姓・名、都道府県・市区町村といった感じに分割するにはどのように行えば良いのでしょうか?
手作業で行うにはデータが多いと非常に大変ですし、非効率で時間も要します。可能ならば簡単にお目的を達成したいところです。
参考になるか?分かりませんが最後まで読んで頂けると幸いです。
LibreOffice Calc セルの文字列を分割
氏名や住所が入力されているセルを文字列で分割したい場合もありますが、このような場合はどのように行えば良いのでしょうか?
手作業で入力し直す
あまりデータが少ない場合であれば、列を追加して入力をやり直すという方法も有効な方法だと思います。
この場合は余計に入力を行う 及び ちゃんと入力されているのか?確認する手間が発生するため、データが少なくても最適ではありません。
可能ならば、再入力などの作業は行いたくないと思います。
データを操作する機能を使う
セルに入力されている文字列を分割するだけであれば、再入力などの手間を行わずに機能を使って分割する事も出来ます。
但し、文字列を何処で区切るのか?という事も考慮する必要があるため、必ずしも自分が求めるタイミングで分割できるとは限りません。
場合によっては入力されているセルの文字列を修正する事も有るのが実情になります。区切り文字が都合よく含まれている事は珍しいと思います。
文字列を取り出せる関数を使う
セルに入力されている文字列を分割する場合では、分割するのではなく、文字列を取り出す方法もあります。
この場合のメリットは、文字列を取り出せる関数を使えば自分にとって都合の良いタイミングで文字列を取り出す事が出来る部分になります。
とはいえ、どの関数を使うのか?によっても状況が変わって来るため、どの方法が最適に感じるのか?には個人差があります。
LibreOffice Calc セルの文字列を分割
セルに入力されている文字列を関数を使わずに分割する場合では、「テキストから列へ」の機能を使う事になります。
データの「テキストから列へ」で分割
文字列を分割する場合では、データの「テキストから列へ」で簡単に分割する事が出来ます。この機能を使えば、列を挿入して入力をやり直す手間を省く事が出来るため、作業の効率化に繋がります。
どのように使えば良いのか?と言うと、大きく分けて「固定長」、「次の記号で区切られたフィールド」の2択になります。
先にどのセルの文字列を分割するのか?範囲指定した上で、「テキストから列へ」を開き、区切りオプションをどっちかに必ず選択して、OKをクリックすれば分割できます。
「テキストから列へ」は固定長が簡単
このセルを分割する機能を使う場合は固定長が簡単ですが、文字列の何処で区切るのか?マウス操作で指定する必要があります。
苗字が2文字と固定している場合であれば、固定長で区切るのが簡単ですけど、苗字が4文字の場合もあるため、このような場合に対応できないのが短所になります。
次の記号で区切られたフィールドで区切る場合
固定長ではなく、予め区切り文字が入力されている場合では、区切りオプションを「次の記号で区切られたフィールドで区切る」を選択します。
ここで注意があります。次の区切られたフィールドで区切るを選択した場合では、タブ・コンマ・スペースといった箇所にチェックを入れる事が出来ます。
仮に姓名の間にスペースを入力した上で、区切りオプションのスペースをチェックしても区切る事が出来ません。
確実に区切りたいのであれば、カンマを入力するのが賢明です。
LibreOffice Calc 文字列を取り出す方法
表計算のCalcでセルに入力された文字列を取り出すには、文字列を取り出す事が出来る関数を利用するのが最適になります。大きく分けて3つの関数があるので、その紹介になります。
MID関数を使う方法
指定した位置から指定した数の文字だけを抜き出す場合はMID関数を使います。
数式バーに入力する条件式は、MID(セル名, [抜き出し開示位置], [抜き出す文字数]) となります。
【MID関数の解説】
セルに入力されている文字列を自分が求める文字列のみ抜き出したい場合に使います。因みに、セルではなく、条件式に入力した文字列だけ抜き出す場合は、””で囲んでください。
例えば、「=MID(”セル名”,1,2)」と入力すると、「セル」が取り出されます。
LEFT関数を使う方法
左から指定した数の文字だけを抜き出す場合はLEFT関数を使います。
数式バーに入力する条件式は、LEFT(セル名, [抜き出す文字数]) となります。
【LEFT関数の解説】
例えば、氏名の中で苗字だけを取り出したい場合にLEFT関数を使うと簡単に取り出せます。
使い方は至って簡単で、「=LEFT(A1,2)」と入力すると、セルA1に入力されているデータの左から2文字だけが抜き出されます。
RIGHT関数を使う方法
右から指定した数の文字だけを抜き出す場合はRIGHT関数を使います。
数式バーに入力する条件式は、RIGHT(セル名, [抜き出す文字数]) となります。
※ 使い方はLEFT関数と同じなので解説は省略します。

LibreOffice Calc 文字列の取り出しはドレを選ぶ
セルに入力された文字列を取り出す場合では、MID関数、LEFT関数、RIGHT関数の3つの方法を紹介しましたが、どの関数を使えば最適なのでしょうか?
臨機応変に選択が最適
3種類の文字列を取り出す事が出来る関数(MID、LEFT、RIGHT)はどれも一長一短があるため、必要に応じて、臨機応変に利用する関数を選択するのが最適です。
その為には、使いたい時に使えるようにしておく必要があるため、条件式の把握はしておいた方が良いです。
とはいえ、そんなに使う用途は少ないので、忘れてしまう場合もあります。関数ウィザードを利用して条件式に入力するのが良さそうに感じます。
区切り文字が含まれているのか?
取り出したい文字列の中に区切り文字が含まれている場合は関数よりもデータの「テキストから列へ」を選択した方が簡単そうに感じます。
でも、区切り文字が含まれている場合でも上手く分割できないパターンもあるため、この事を考慮すると、文字列を取り出せる関数を使った方が効率的かも知れません。
使い方が分かっていても上手く文字を抜き出せないと、作業の効率化には繋がらないため、自分にとって最適に感じる方法は何なのか?は重要になります。